複雑な過去

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「はぁ…道理で昔っから転校続きだったわけだ…1年に3~5回はしたぞ?」 「バレる前に引越したんだろ?」 「はは…まったく笑えるぜぇ」 俺は無理に笑ってみせ、ため息をつき、顔を下にむけた。 「……俺はどうしたらいい?」 「もう答えが出ているからそんな事を言うのだろう?」 俺は黙りこんだ。 そう、もう答えは一つしかない。 「お?決まったようだな?」 「ああ、手を貸してくれるんだろう?」 「もちろんだ。そのための存在だ」 リオスはニヤリと笑った。 「しかしお前……いい目になったな…」
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