喋る猫

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「ってぇ……!」 目を開け、周りを見ると真っ暗な世界。 「……どこだ…ここ?俺さっきまで…」 「こっちだ…」 どこからともなく声が響いた。 「はやくこい…」 また聞こえた。良く耳をすますと声のする方がわかり、目を向けた。そこには、一筋の白い光があった。真っ暗な中に明るく光り、まるで誘導しているようだ。 「はやくこい…」 まだ声が聞こえる。 「うわぁ…仮死状態じゃ絶対行っちゃいけねぇ雰囲気だな…」 「こっちだ…」 「まだ聞こえるぜ、はぁ…行ってみっか…死ねるほど嬉しいことはないぜ」 足を動かし、光の元へ歩いた。声のする方へ。
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