狭間の存在価値

2/5
前へ
/62ページ
次へ
「ここは狭間。思い悩んだ人間が堕ちる場所だ」 猫はそういった。 「なぁ、猫…狭間ってなんだ?」 「狭間は狭間だ。人間界でも地獄でも天国でもない。狭間だ。あと我の名はリオスだ。そう呼べ」 「あぁ、わかった」 「うむ、これを見ろ」 猫…リオスは白いスイッチを押した。 すると壁に画像が写しだされた。 そこには俺が写っていた。 大きな河。その河の近くに置いてある大量の花。お菓子。ジュース。 それを見ている俺。 俺がさっきまでいたところだ。 そこから俺は狭間に来てリオスに会った。
/62ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加