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「お前は神が認めた、この世界の救世主になる人間だ。」
男は緑のドアを指差しながら言った。
すると、瞬は海斗を馬鹿にするように笑いはじめた。
「あははははっ!!
何言ってるんだ、アンタ?!
神なんかいる訳ないじゃん!
も~!夜中から冗談キツいって!」
「…神を馬鹿にするんじゃねえ!!
いいか?
お前はこの世界に入る運命なんだ。
いくらお前が断ろうと、俺はお前をドアの世界に入れてやる。」
「まぁ…、神を馬鹿にして悪かった。
でも、どうしてそこまでして俺を入れたいんだ…?」
海斗は静かに口を開いた。
「それが神からの命令だからだよ。
君にはドアの世界を救って欲しいんだ。」
「ドアの世界を救う…じゃあ今はドアの世界はどうなってるんだ??」
「それは君にしか分からない。
ドアを開けていいのは神と神が認めた者だけだからな。
俺は神と人間の案内人だから、詳しいことは聞かされてないんだ。」
「そっか…。
じゃあ行ってみないと分からないってことだな?」
海斗は首を縦にふった。
「あ、でも1人じゃ寂しいからもう1人連れていっていい??」
「いいけど、どうせこの子だろ?」
海斗は後ろを向いて手招きした。
「慧!!何でここにいるの??」
海斗の横に慧が現れた。
「俺が予め呼んでおいたんだ。
ドアの世界のことは全て話し、同意を得た。」
「なるほど…。
じゃ海斗さんよぉ、俺達はドアの世界に行くぜ。」
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