第一章

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「お前は神が認めた、この世界の救世主になる人間だ。」   男は緑のドアを指差しながら言った。   すると、瞬は海斗を馬鹿にするように笑いはじめた。   「あははははっ!! 何言ってるんだ、アンタ?! 神なんかいる訳ないじゃん! も~!夜中から冗談キツいって!」     「…神を馬鹿にするんじゃねえ!! いいか? お前はこの世界に入る運命なんだ。 いくらお前が断ろうと、俺はお前をドアの世界に入れてやる。」   「まぁ…、神を馬鹿にして悪かった。 でも、どうしてそこまでして俺を入れたいんだ…?」   海斗は静かに口を開いた。   「それが神からの命令だからだよ。 君にはドアの世界を救って欲しいんだ。」   「ドアの世界を救う…じゃあ今はドアの世界はどうなってるんだ??」   「それは君にしか分からない。 ドアを開けていいのは神と神が認めた者だけだからな。 俺は神と人間の案内人だから、詳しいことは聞かされてないんだ。」   「そっか…。 じゃあ行ってみないと分からないってことだな?」   海斗は首を縦にふった。   「あ、でも1人じゃ寂しいからもう1人連れていっていい??」   「いいけど、どうせこの子だろ?」   海斗は後ろを向いて手招きした。   「慧!!何でここにいるの??」   海斗の横に慧が現れた。   「俺が予め呼んでおいたんだ。 ドアの世界のことは全て話し、同意を得た。」   「なるほど…。 じゃ海斗さんよぉ、俺達はドアの世界に行くぜ。」
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