プロローグ

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―ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・― 暗闇の中、規則正しい電子音を聞いていた。 自分はなにかしなければならないはずなのにそれが何か全然思い出せない。 体の感覚は無いけれどプールの中にいるような心地いい無重力感、 ―ピッ・・・ピッ・・・・― 電子音がゆっくり、そして確実に遅くなる。 ―ピッ・・・・・ピーーーーー― 電子音がゆったりしたペースからいきなり休みの無い音へと変わる、 その瞬間・・・暗闇の中に居たはずの自分は部屋の中に居た。
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