第二話 出会いと再開と運命の鼓動

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「けど、姉さんと間違われるのも久々よーねー。 姉さんが教師だった頃は毎日間違われてたもの」 「え、『だった』って事は柊先生は教師を辞められたんですか?」 氷は知らなかったようで、少々驚いている。 「あれ、知らなかった? 辞めてからそこそこになるんだけど」 「そうなんですか…… あれ、夏樹は知ってたの?」 氷は心底不思議そうにしている。 「ああ、知ってたよ。 今は実家で喫茶店してるんでしたっけ?」 「そうよ、よく知ってるわね。 来た事あるの?」 「いいえ、知り合いが教えてくれました」 まあ、その知り合いが問題なのだ。 多分、奈月さんに言っても分かるだろう人物三人だからだ。 どう見ても年齢と外見が合わない某喫茶店の店長兼チーフパティシエ。 黒ずくめで無表情の美男子。 銀髪の美女で警察関係者。 この三人である。 多分言ったら分かるから喋らないでおこう。
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