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「もしもーし?」
「……寝るか」
机に突っ伏し、目を閉じる。
「ふ~ん、いい度胸してるわね」
―――ゴォン
突然、激しい衝撃が頭を襲う。
「……目、醒めたかしらね、夏樹クン?」
不機嫌そうな声とふくまれた危険な気配。
「醒めましたとも氷サマ」
仕方なく頭をあげると声の主である九条氷の姿があった。
髪を特徴的なサイドポニーにして、活発そうなイメージがある友人だ。
今は少し不機嫌そう。
「無視せずに起きなさいよ、もぅ」
「眠たくてさぁ、ふあぁぁぁああ~」
「夜更かしでもしたの? 何かやらないといけない課題あったっけ?」
「いや、なんとなく寝れなかっただけ……、で、何か用?」
氷は機嫌を戻しつつ、手に持っていた物を目の前に置く。
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