第一話 物語のハジマリ

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なんとか氷に追いついて一緒に帰宅する。 中庭を通って正門に向う途中で見知った背中を見つけた。 「おい、静馬!!」 俺の声に振り向く幼馴染み。 「あ、夏樹と氷か……何?」 「一緒に帰ろうと思ったんだけど……」 「その様子だとまた手伝いか?」 こいつ、如月 静馬との付き合いは長い。 まぁ、幼馴染みというやつだ。 こいつは性格のせいなのか、とにかく顔が広く、良く手伝いを頼まれる。 急な申し出でも嫌な顔せず手伝ってくれると評判だ。 今回も急な手伝いのようだ。
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