雨宿りした日のこと。

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不思議な真輝とのおしゃべりは、ワタシのニンゲンに対する認識を改めさせるのに十分な価値があった。 真輝は、ニンゲンの言葉をしゃべることのできないワタシに、身振り手振りを交えて話しかけてくる。 しかもワタシの反応を見て、その言葉の壁を越えて意志を疎通している。 本当にニンゲンなのだろうか…? 「あっ、にゃんこさん、失礼な事考えたでしょ、あはは!」 この調子で会話も弾み、あげくには食べ物、飲み物をいただいたワタシは、不思議だが素敵な時間を過ごしていた。 雨も弱まり、空が少し明るくなる頃。 真輝の膝の上で丸くなっているワタシは、不意に彼女に質問された。 「…ねぇ、私の悩み、聞いてもらっても良いですか…?」
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