雨宿りした日のこと。

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何か悩んでいる時に、聞いてあげるのが友達ならば、今のワタシに断る理由はない。 真輝は立派な友達だから。 ワタシは真っ直ぐな瞳を真輝に向ける。 彼女は話しを始めた。 「…あ、あのね、す、好きな人には、どうしたら…?」 真輝の話では、意中の異性がいるけど、思うように気持ちが伝えられないのが悩みらしい。 ふむ。 ワタシは考える。 真輝がワタシ達のようなら、問題は簡単だ。 季節に任せれば良いのだから。 なるほど、ニンゲンの異性の必要は、子孫の繁栄だけが目的ではないらしい。 俯いているワタシに、真輝は真剣な眼差しで答えを待っている。 どうしたものか…。
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