ある夏の日のこと。

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たくさんの虫達の声がする草むらを抜け、美味しいにほいのする場所に着いた。 ワタシのお散歩は続いている。 目の前には、おっきな砂場に、もっとおっきな水たまり。 ワタシは見渡す限りのその光景を気に入り、寄り道をする事にした。 だれも居ない静かな場所。 水たまりはザザア、ザザアと声を上げ、白くてキレイな砂はその度に水に濡れ、気持ちが良さそうだ。 あの女の子は知っているだろうか? これも、教えてあげよう。 ワタシは水たまりに近づく。 その正体を詳しく知って、あの女の子だけに教えてあげるのだ。 ヒゲに塩の香りを感じながらワタシは歩く。 その途中、ワタシはひとりのニンゲンに出会った。
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