序章、始まりは終わり

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「……降参なんかしないっ!」 「………」 答えを聞いた相手は小さなため息つくと、右手をゆっくりと持ち上げた。 「しかたない。…その身をもって実力の差というものを知ってもらう」 「ッ……!」 相手の手の平にマナが集まってくる。何か仕掛けるつもりのようだ。 しかし、防壁を張ろうにも相手の気迫に体が動かない。震えも止まらなかった…。 だが、早く態勢を立て直さないとこちらが不利になることは明らかだ。 「ぼ、防壁……」 震える手を何とか抑えこみ《防壁》を張る。 「無駄だ」 相手が冷淡に言に捨てる。 確かに言うとおりだ。実力は上。そしてマナの以上な集まり方、今相手が仕掛けているのは………… 「………」 魔術最強の技。 最強の技と言うだけにたかが《防壁》では簡単に砕け散ってしまう。
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