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「おはよう…」
リビングに着くと母さんが腕を組みながら自分を出迎えてくれました…。
少々殺気をただよせながら―…
「か、母さん…、おはよう」
「遅い、遅いわ…祐樹」
母さんは笑顔だった。
お、恐ろしい……
祐樹はその笑顔に思わず、あの不器用な笑顔で対抗した。
「………」
母さん無言。
母さんの後ろに黒いオーラが漂う。
そのオーラから何か、何かを語っている…そんな気がしてならなかった。
「申し訳ありませんでした!」
「…分かればよろしい」
祐樹が謝るとさっきまでの黒いオーラは消え去り、えっへん!と、まるで子供のように無邪気に母さんは笑う。
そんな母さんに思わず、ドキッとしてしまう祐樹。
とても自分の母親だとおもえない。
――それもそのはず、母さんが若いせいである。
父さんが一年前再婚し、母さんは祐樹の義母となったのだ。
(母さんは母さんなんだが…何だか妙に意識してしまうんだよな…)
ちなみに母さんは22歳だ。
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