第ー章、魔法学園からの招待状

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「それでさ、手紙って?」 「エー!?」 急に驚いたように声をあげた母さん。その姿はまるで、子供がただをこねているようにしか見えない。 「エーってなんだよ!?というかその為に僕を起こしたんだろ。我が儘いうなよな、母さん!」 「もう、仕方がないなぁ~祐樹の意地悪ぅ……これよ」 母さんがしぶしぶ手紙を渡す。 (僕が何かしたのか…?) 祐樹は心の中で軽いツッコミを入れた後、手紙を受け取り愕然とした。 「これは……ラブレター?…な訳ないよな…」 桃色の手紙、いわゆる便箋。宛名は【橘 祐樹殿へ――学園長より愛を込めて】と…わざわざハートマークまである…。 (ここは気にしないことにしよう!気にしたら負けだ…!) とりあえず、考えるのは手紙の内容を見てからだ。 祐樹は桃色の便箋を丁寧にハサミで切り取り、中身を取り出した。 中には紙が二枚…、 色に分けると桃色の手紙と無地の手紙が入っていた。 怪しい…怪し過ぎる……!!
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