死神からのラブレター

１話『死神と僕』

　夏休みの初日、僕は人気ゲームソフトを買うために、朝８時に某家電量販店に向かいました。

　その家電量販店は１０時の開店です。

　大人気ソフトなので僕も『出遅れた』と後悔しました。　

　やはり大人気ソフトでした。すでに三人も並んでましたよ。はい、発売日は一週間後です。

　待つのは苦ではありません。むしろ待つ時間がたまりません。　

　一週間お風呂にも入れません。…並ばなくても入りませんが。　

　まぁ、僕にとっての楽しい時間はすぐに過ぎ、ついに発売日当日。予想どおり僕の後ろには長蛇の列。200人は並んでたかな。　

　僕は昨日配られた整理券を握りしめ、開店の時間に備えました。