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そして、そのソリチュードで育った子らは、団体をつくる。それはほぼ全部仲良しグループだ。
それは同じ時期に捨てられたり、年齢が近かったりすると出来る。
そんな様々なグループの中で、1つだけ…他のグループと少し違うグループがあった。
それは、人が集まり住宅街のようになっている場所から少し離れた、廃ビルを住居とするグループだった。
そのグループは全員で12人。ちょうど月の数だった。
名前は捨てられる時に親に付けられる場合が多い。その12人全員は名前が付いていた。
にも関わらず、一人一人がコードネームをつくった。
コードネームは誕生日の月や好きな数字で決まるらしい。1月は睦月、2月は如月…と言う風に。
そのコードネームは、未来、自分らがやることをやる時に使うらしい。
そのグループは皆、雨と月が好きだった。だからグループの名前は《雨月-うげつ-》だそうだ。
雨月の子らはグロテスクな物が好きだった。人を殺してみたいと言っていた。
だからと言ってソリチュードの人々を傷付けるようなことは一切しなかった。
殺るのは悪い人と、こっちが敵と判断した人だそうだ。
そしてその雨月は現在、全員が十代後半の年齢になっていた。
この小説はその雨月の話─…。
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