一章~15歳ノ誕生日~

6/29
前へ
/67ページ
次へ
『……あの日?あの日って何だい?』    不思議そうに自分を見つめるハンキルを見て、雛は少し腹をたてたのか眉間にシワを寄せる。   『15!!』    雛はたったその一言を言い残し、さっさとハンキルの部屋から出て行ってしまった。  雛の姿が見えなくなるまで見つめていたハンキルは、しばらくしたあと顎に手を当て、首を傾ける。そして、理解したのか目を大きく開き、   『あぁ…、忘れてた』    と一言言い、漫画を閉じた。      
/67ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加