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「ねぇ、最近、何か私に隠してない?」
「何を?」
最近の花梨の様子は、誰が見ても以前とは違っていた。
だからこそ、澪奈は何か隠している事があるのではないかと確信していた。
花梨は否定しているようだが、どうも焦っているように見える。
やっぱり何か、隠している。
「最近、前とは違うでしょ?何か色々と」
「そんなことないよ」
「その割には動揺してるみたいだけど?」
澪奈に言われて初めて、花梨は自分が動揺している事に気がついた。
ずっと隠し続けてきたが、これ以上は、もう隠しようがない、そう確信するしかなかった。
「・・・話すから。だから、放課後、あの場所に来て」
「分かった」
あの場所と言うのは、以前二人で見つけた大きな桜の木のある場所だ。
その時は修一は用事があっていなかったために、この場所は二人だけの秘密の場所となっていた。
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