1人が本棚に入れています
本棚に追加
花梨と澪奈の修羅場から、およそ一週間。
未だに二人の仲は、元に戻っては居なかった。
そして、修一も、そんな二人をどうするべきか困っていた。
「ねえ、あの二人、何かあったの?いつもはあんなに仲いいのに・・・」
「聞かれても、俺にも分からない」
「修一君、いつも一緒に居たのに?」
「分からない物はわからないんだよ・・・。どうすればいいんだよ、これ・・・」
いい加減、二人の険悪な雰囲気を見ることに耐えかねたのか、クラスメートが次々と修一に尋ねるが、理由が分かるわけもなく、修一はため息をついた。
ここ一週間、修一は花梨と澪奈、それぞれとは話していたが、理由を聞き出せず、また修一と話している時以外は近寄りがたいオーラを二人揃って発していたため、クラスメートも近づくことが出来なかった。
最初のコメントを投稿しよう!