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一週間後。昼休みに、花梨は伝える事があるからと修一に話を持ちかけた。
「ねぇ、修一。今日の放課後、体育館裏に来てくれないかな?忙しかったら別に構わないんだけど・・・」
「大丈夫だ。忙しくなんかないし」
「じゃあ、放課後ね」
「ああ」
その後、午後の授業はちゃんと受けたものの、花梨の頭の中は他の考えでいっぱいで、内容が全く頭に入ってなかった。
ひとえに、放課後の事だけを考えていた。
修一は修一で、前回の澪奈のこともあり、花梨の話が何なのか多少の想像がつき、授業に集中する事が出来なかった。
後日、二人は澪奈にノートを見せてもらったそうな。
そして、放課後。
体育館裏へ来た花梨は、落ち着きがなかった。
そこへ。
「花梨、話って何だ?」
分かってはいたが、いざとなると、なかなか言葉が出てこない。
それでも、花梨は自分の想いを伝えるために、ゆっくりと、話し始めた。
「えっとね・・・。その・・・私・・・、
修一のことが好き・・・好きなの・・・」
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