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学校が終わって帰る途中、また男共の待ち伏せにあった。
ざっと見て20人。
よく見ると私より遥かにデカい。
…嫌みかコノヤロウ
羨ましいんだよ畜生!!
私の格好は学ラン。
コレを指定したのはムカつく教員だ。
理由は両腕、両脚が親の虐待により、"あり得ないほどグロい"から…だそうだ。
親は居ない
学校から帰ったら消えてた。
親の事なんてどーでもいいが、そんな事より、今日は何をつくろう。ラーメン食べようかな。
そんなことを考えながら
私は男共の鳩尾を食らわせて
血の味がする唾を吐くと
乱暴に手の甲で口と切れた額を拭いまた足を進めた。
『………(-"-;)』
何故こんな顔してるか、だと??
家の中に見知らぬ男共が倒れてるからだ。
何だコレ??
泥棒か??コスプレ集団か??
…まぁいっか
面倒くさいけど何となく1人ずつ運んでやる。
その男共の人数は
①金髪タレ目
②赤髪ホスト
③半分眼鏡&白い生き物
④茶髪マント
…の4人+1匹。
ちなみに全員2階だ。
…あ―もうっ!!
何で皆デカいんだ!?
イヤミかよ!?イヤミなのか!?
イヤミなんだな!?
脳内で悪態をつきながら
私は着替えてテレビをつけ、リビングで日課の内職を始めると半分眼鏡
が降りてきたが、
無視。
??「…あの―……」
面倒くさいが話しかけられたので顔だけそちらに向ける。
??「僕の連れ知りませんか…?それとここは…?」
『連れって…金髪タレ目と
赤髪ホストと茶髪マントの事か?そいつらは2階だ。
ついでにここは関東地方。』
半分眼鏡は呆然としているが
関係ないので無視。
??「…関東地方?ここは桃源郷ですよね?」
ン な ワ ケ あ る か っ !
『…頭大丈夫か??桃源郷なんて存在するわけ無いだろ。』
??「………えι」
沈黙。
「『………』」
??「………あの」
声をかけてきたから取りあえず顔だけ向ける。
そこには輝かんばかりの半分眼鏡の笑顔があった。
八「僕は八戒。猪八戒です。
良かったらあなたの名前も教えてくれませんか??」
『…ルイ。辻村縷維だ。』
私はその笑顔に免じて名前を口にした。
八「ルイさんですか。
僕たちをここに住まわせてもらえませんか?」
あ り え ね ぇ ― っ ! !
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