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-機動六課隊舎前-
…見渡せば目の前には青が広がっている。
機動六課の隊舎は海のすぐ近くにある。
そんな場所に茶色の髪をサイドポニーにまとめた女性が立っていた。
(なんだか雰囲気が海鳴に似てるな…)
だからこそ私達の部隊長はこの土地を選んだのかもしれない、と思った。
ふいに、
「なのは」
と、後ろから声をかけられたが、相手の顔を見る必要もなく声の主の名前を呼んだ。
なのは「フェイトちゃん。どうしたの?」
そう促した。
フェイト「うん。はやてが私達を呼んでるみたいだから。」
なのは「そっか。わざわざありがとう、フェイトちゃん。」
フェイトは気にしないでという顔をしている。
フェイト「何を見てたの?」
なのは「なんとなく雰囲気が海鳴の街に似てるなって。」
フェイト「そうだね、海も近いし。」
フェイトも同意する。
なのは「ついにはやてちゃんの夢の部隊の始まりか…」
フェイト「うん、シグナムやエリオ達も一緒だしね。なのはとも近くに居られるのは私も嬉しいよ。」
なのは「にゃはは、そうだね。部屋も一緒だしね」
…と、なのはは急に何かを思い出したようで、
なのは「そういえば、はやてちゃんが言ってた、『助っ人』って誰だか知ってる?」
フェイトも首を傾げて、
フェイト「私もわからないんだ…。あの言いぐさだと私達も知ってる人だと思うんだけど…。はやては「自己紹介まで秘密や!!」…って楽しそうに言ってたし。」
なのは「そうだね、じゃあ私達も楽しみにしておくとして、そろそろ行こっか?」
うん、とフェイトも頷きなのはも歩き出そうとしたところで、
フェイトが「なのは」と呼び止めた。
なのはが首を傾げていると、
フェイト「一年間よろしくね。」
なのは「こちらこそよろしくね、フェイトちゃん!」
そして再び、はやての元へ歩き出した。
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