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豪華なドレスに身を包み遥はホテルの一室にいた。
今日だけは首に下がるリングを外しずっしりと思い宝石の散りばめられたものをつけた。
「遥、用意できたか?」
「うん」
「……………」
「やっぱり似合わない?」
「……………」
「祐ちゃん!?」
「綺麗だよ。誰にも見せたくないな。」
祐希は遥を抱き寄せ耳元で囁いた。
遥は前日、祐希に無理矢理エステに行かされ身体中を磨かれた。遥は余計な化粧はしないし特別な化粧品も使ったことがない。磨けば光る原石を興味がないからと磨かなかった。プロの手で磨かれ装飾を施された原石は光輝くダイヤになった。
「そりゃあプロにお化粧してもらったんだから誰でも少しは綺麗になるよ。今日だけは綺麗だって言ってくれなきゃ怒るからね!」
「クスクス…そうだな。プロは恐ろしいな」
「私って普段はそんなにひどいの?」
「クスクス…いや…可愛いよ」
「誉められてるよね?」
「クスクス…誉めてます!」
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