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渋る幸子に、しつこく食い下がる俺。
とうとう、口を開く。
「……AVのDVD……山のように……」
俺から目を反らし、非常に言いにくそうにしている。
「は!?それだけ?」
そんな、生娘でもあるまいし。中年でもAVぐらい見るさ。
「それだけ?じゃないわよ!激デブ・熟女モノよ!?」
…………。
あぁ。一つだけ言っておこう。
ここは桜が綺麗な公園。しかも、心地好い春の日差しに包まれ。
非常に爽やかな空間。
人もチラホラだが、いる。
そんな中で『激デブ・熟女モノ』の叫びは似合わないな。
「…………」
笑いを堪えている俺。
「ちょ……ちょっと……興奮しすぎたわ」
驚きの目で見る人に気付き、気まずそうにうつ向いた幸子がおもしろくて……。
「ぷっ!……んふっ!はは…あはははははは!」
堪えきれなかった。たしかにあの頃の幸子は、それ専にはたまらなかっただろう。
「笑わないでよ。もう…二度と太らないわ!」
少し頬を赤らめながらも、強く言い放った。
「そうだな……ぷっ!し、しかし……ぶふっ!」
「だから!」
その後、何故か幸子まで笑い倒していた。
純粋に楽しい。
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