「読む」と「解く」に入る前に

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 では、仮に「選択肢④ 敵を想定することで人間は集団になれる」を例にとって説明しましょう。特に④を選んだ方は、何故選んだのか思い出してください。 ① 「選択肢④」が正しいか考えててみる。 ② 今までのニュースや自らの体験などを集める。(サンプルの収集) ③ サンプル例から「政治的な面」をまとめてみる。 ④ 東国原知事→「前知事の批判」→同じ考えを持っ宮崎県民の支持を得た⇒敵は前途知事   小泉前総理→「自民党を壊す」発言→政治に不満を持つ国民の支持⇒敵は自民党   着任当時のブッシュ→イスラム教徒・タリバンによるテロ→反イスラムで国民の圧倒的な支持⇒敵はタリバン  ⇒大衆の支持を得る為には「敵」を想定している ⑤ 他のデータも統合した結果、「選択肢④」は正しい。  ここに「入試現代文」を解くために大切なことと、成績が安定しない理由が潜んでいるのです。  この章では、「読む」こととは、内容を「分け」て「まとめる」ことなのだ、「解く」とは、その作業の結果から答えを探すことなのだ、と理解してください。
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