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「時は熟した。我が傷も癒え、ようやく終幕のときが来た。目覚めよ、私のかけらたちよ。共に行かん、最後の聖戦に向けて……」
暗闇より聞こえたその声は、風になり、火となり、水に溶け、このガイアの大地へと染み渡っていった。
暗闇の中で一つの足音が近づいて来る。
それは、声の前で止まると深く頭を垂れて言った。
やや低い少年の声だ。
しかし、彼に恐怖はまったく感じられず、凛とした声が闇にこだました。
「お迎えに上がりました。私はラディア族から参りました者。貴方様を助け、願いをかなえる依り代に選ばれました。どうぞ私を手足のようにお使いください」
「ソナタ、名は?」
声は当たり前のように男に向かって問いただす。
「私の名はグドルフ。グドルフ・C・エルセインでございます」
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