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それからもお爺さん2人の願いを聞き入れてくれる青年は現れなかった。
「世界のピンチじゃというのに…誰も勇者になってはくれんとは…」
お爺さん2人は大きく溜め息をついた。
いやいきなり勇者になれと言われてなる奴はいないだろう。
そんな時、林の向こうから1人の青年が歩いて来た。
青年はお爺さん達に気がつくと優しく声をかけた。
マナブ「ん?お爺さん達…そんな所に座り込んでどうかなされたんですか?」
この小さく少々可愛げのある顔の青年こそがマナブである。
そんな優しいマナブに声をかけられたお爺さん2人。
「おぉ!心優しき青年よ!!」
「ワシらの願いを聞き入れてくれ!!」
マナブ「…願い?うん、僕にできる範囲の事ならね!」
他の青年には断り続けられた願いをマナブにも言った。
心優しき…いやお人好しなマナブは最初はキョトン顔ではあったが笑顔で答えた。
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