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しばらくの間、俺はその天使の余りの美しさに見とれていた
その間、天使も俺のほうを、じっと見つめていた
『…何で俺の部屋に天使が?』
その考えが出てきたのは5分も経った頃だろうか
「あの…あなたは?」
「…」
俺の質問に天使は答えるでなしに、ただ俺を見ているだけだった
『…何者だ』
初めは部屋を間違えたのかと思って外に出てみた
しかし表の表札には『炭本』の名前がぶら下がっている
『…なら』
デリヘルの一種か?コスプレ系のやつか?
しかし俺は、そんなの頼んじゃいない
そもそも鍵は間違いなくかけていた筈だ
デリヘルとかなら勝手に入る等はしないだろう
『じゃあ…』
泥棒!?…なわけないか
こんな目立つカッコの泥棒がいる訳無い
『…あっ!!』
わかったぞ…、あいつだ、海渡麻里の仕業だ
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