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ピピピッピピピッ…
携帯の目覚ましで目が覚めて、寝ぼけ眼で歯を磨き顔を洗う
パンを一枚頬張りながら朝の子供アニメ劇場を見る
今はドラゴンボールをやっているので見逃す訳にはいかない
フゥ…
ため息が零れた
昨日と同じ今日を繰り返すのだと思うと、少々気が重くなる
朝起きてバイトしてコンビニ弁当食べて寝る
おおざっぱに言えば俺、炭本洋平26才の一日の生活サイクルはこんなもんだ
一人暮らしなので、中々サイクルは変えにくい
…同居人でもいれば話は違うのだろうが…
おはようを言う相手も、ただいまを言う相手も、なんでやねんと、つっこむ相手もいない、気ままな一人暮らしと言うやつだ
部屋でおならをしようが風呂場で歌おうが、流しに落ちたＵＦＯを拾って食べようが、誰にも文句は言われない
ギターの練習しても何も言われない
…まあ最近はギターに触れてもないのだが
…さて
『そろそろ、行くか』
埃にまみれたギターを見ながら、そう呟く
戸締まりをしてチャリンコに跨がる。白い息を吐きながら、いつもと同じ風景を通り過ぎる
いつもシャッターが閉まっているタバコ屋
バス停に駆け足で向かう学生
電信柱のペットボトルの周りでじゃれ合う野良猫達
平々凡々の行く道の先、辿り着いたのはバイト先のコンビニだ
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