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「本村さん、自然にして」
「…はいっ!」
「リラックマ」
「……」
冬が過ぎて
暖かい部屋の窓際で
私はピアノの前に座った。
隣では
谷川くんが
優しく微笑みながら
スケッチブックに
絵を描きはじめた…。
「………じー」
「本村さんピアノ弾いて」
ハッ
私ったら!
絵描いてもらってるのに
谷川くんのほう
見ちゃってた。
ばかだ…
「…あのっ」
「なに?」
スケッチブックから
目を離さない谷川くん。
「なに弾けばいい、かな」
――クス
あ
笑った…
そして
私の目をみて言った。
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