51人が本棚に入れています
本棚に追加
友達の自殺未遂
私は恋をしてから病院のディケアによく行くようになった。
もしかしたら彼に会えるかもしれない。
会いたい
ただそれだけだった。
その頃ディケアで仲がよかった友達が家に遊びに来るようになった。
雪枝ちゃん、夕ちゃん。
雪枝ちゃんは私と同じ歳で結婚もしていたが浮気をしていて自殺未遂も何度もやって入退院を繰り返してた。
ある日夜中携帯が鳴りあわてて起きてみると
「すいません。雪枝が夏海さんに電話してくれって言うから、今腕を切って死ぬって言っているんです。」
「大丈夫なんですか!病院には行かないんですか?」
「とりあえず今から病院に連れて行きます。すいません。」
「何時でもいいので落ち着いたら電話ください。」
「分かりました。あっ!雪枝やめろ!!」
通話が切れ私は急いで夕ちゃんに電話したら
「私も驚いたよ。今から病院向かうところ、夏海ちゃんは寝てていいよ。」
時計を見たら3時半くらい。すっかり目が覚めてしまった私はまんじりとせず夜を明かした。
次の朝電話があり助かったとのこと。
私はそうとうホッとした。
それから雪枝ちゃんは毎日のように腕をカミソリで切った血だらけの写メを送ってきた。
死ぬって難しいんだな。
最初のコメントを投稿しよう!