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いつものように僕はこの並木道にやって来た。
陽の光がなんとも心地よく眠気を誘う。
そんな時、キミは現れた。
いつものように白いワンピースに白い帽子。
透けるような肌にとても似合う。
いつ見ても素敵な女性だ。
ただ違っていたのは彼女の横にもう一人いた事。
背が高くブルーのシャツが鮮やかで、なんとも爽やかな男だ。
こぼれそうな笑顔。弾けるような笑い声。
腕を絡ませながら楽しそうに歩いている。
僕は知っていたよ。
キミには大切な人がいるって……。
でも見ているだけでよかったんだ。
二人でいる姿を見ると胸が苦しくなった。
けど、それでも彼女の笑顔が見られれば僕はそれでよかったんだ……。
その時までは……。
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