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ディーネは顎に手を持っていき、暫く考え、語り始めた。
「恐らく…魔宝具を探す為ですね。教団の目的は邪神ソーマの復活、それには大量の魔力が必要なのでしょうね。膨大な魔力を持った魔宝具を欲しがるのは当たり前ですね」
「魔宝具…？聞いたことないですね」
「魔宝具とは、魔力を持った武器や物の事ですよ。[KINGJEWELRY]、[QUEENBLADE]、等が代表的ですよ」
「なるほど…教団が欲しがりそうですね。ところで…何か俺に話があるんじゃないんですか？」
カイトが真剣な目つきでディーネを見る。先程までの和やか雰囲気は一転して、静寂に包まれた。
「勘が鋭いですね…やはりあのクロス=ロンドの血を受け継いでるだけは有りますね」
ディーネも真剣な表情で話す。
「親父の話は出来るだけ避けたいんですけどね」
「これは君にも繋がる重要な話です。しっかり聞いて下さいね」
そう言いディーネは一呼吸置いて語り始めた。
「クロス=ロンドが裏切った後、私は数多くの文献で、クロスについて調べました。すると面白い事が分かりましたよ。ロンドの血には二重人格者が生まれやすいらしいんですよ。そして君も二重人格ですよね。クロス=ロンドも二重人格でしたしね」
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