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「ちなみに、祐司とは夏弥君の父親の名前だ」
「ご丁寧な解説どうも」
「たぶん、両親がいなくなって寂しがると思ったんだろうな。だから、俺に頼んだのかもしれん。
頼む。邪見しないで、受け入れてやってくれないか?金も、祐司達の遺産が振り込まれているから、生活には困らないはずなんだ。……頼む」
「親父…………」
俺と姉なら、何とかしてくれるかもしれない。そう、あの女の両親は信じたんだろう。
…………受け入れたくないなんて、言えないじゃないか。
「…………ああ、わかったよ」
「なぁ、聡真」
「何だ」
「…………寝てるところを襲うなよ」
「誰がするか!」
受話器を叩きつけた俺。良い話をしたかと思えば下ネタで締めるのか。本当に、あの親父には呆れてしまう。
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