誰だよお前

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「父さん達の部屋開いてるだろ?」 「うん。あ、でも布団干してないから埃っぽいかもよ」 「後で干しとくよ」 「あ……えと……」 夏弥って人は、どうすれば良いか戸惑っている。 俺はため息を一つついて、 「上がれ。居候なんだから、いろいろ手伝ってもらうぞ」 それを聞いて、嬉しそうに、 「はい!」 と、夏弥って人……いや、もう夏弥で良いだろう。 無駄にセミが鳴り、それが合唱している今日、俺の家に家族が増えた。 最初は、俺も、そんなに考えていなかった。どうせ及ぼされる影響も、微々たるものだろうと、そう思っていた。 だが、それは違った。 コイツのおかげで、俺はある意味、変わることになる。 それは、これからの話を読んでくれたらわかるだろう。
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