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「……朝っぱらから、若い人は元気ねぇ」
「ち、違います!こ、これはその……」
「誤解に思われたくないなら、さっさと離れろ」
すぐに離れ、女子は俺と姉を見て、会釈をする。
「今日から西川さんの家に居候しに来ました、舞原夏弥(まいはらなつみ)です!」
「……冗談だろ?」
オイオイ、冗談じゃないぞ。誰がそんな事聞いた?少なくとも、俺は聞いてないぞ。
「冗談じゃないです。本当です」
「……すまん、電話する」
俺はその場から離れ、二階に上がる。
階段を上がって、すぐ横にある電話の受話器に手をかけた。
それからすぐに、親父の電話番号を押していく。国際電話で若干高くなるかもしれんが、今はどうでもいい。
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