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「もしもし?」
母さんだと気づき、
「聡真だ。親父に代わってくれないか」
「はいはい。ちょっと待ってね」
お父さん~という声が微かに聞こえ、
「代わったぞ」
と出てきた。
俺は、一旦受話器から口元を離し、深く深呼吸した。それも二回。
そして、大きく息を吸い、
「居候ってどういうことだよこのバカ親父!!!」
とりあえず、親父に対してムカついている事を、大声で叫んだ。
10秒くらいの静寂が訪れてから、親父が話し始める。
「デカイ声を出すな!」
「当たり前だ!いきなり居候とかよこしやがって!」
「お?夏弥君、もうそっちに行ったのか」
「誰なんだ一体!居候なんて、俺たちは認めてないぞ!」
行ったのかじゃねぇよ、と心の中でツッコンだのはご愛嬌。
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