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って…
俺なんで一人で海なんかきちゃってるわけ?
夕日が沈む海の、ずっと向こう側
あなたはそこにいるのですか?
手を伸ばしても届かない所
いつも夢に出てくるんだ
俺の荷台に乗ってはしゃいでいる君を…
時々急ブレーキをかけて、君の体温を感じてみる
あぁ夕日よ
沈まないでおくれ
浜辺で寝転ぶと、波の音が遠くで聞こえる
もう一度、あの子に会いたくて、目を閉じてみる
潮の満ち引きが激しいと有名なこの日本海
太一はそんなことも知らずに浜辺で眠りについてしまった
ングッ、ブクブクw(☆o◎)w
海底に沈んでゆく体
夢なのか?
嫌、分からない…
現実?
でもいいや…
どーせ俺は独り
生きてたって仕方がない
沈みゆく体
意識が遠ざかってゆく
その時だった
体をすっと
誰かがすくいあげるような感覚が全身に漂う
濡れた長い髪
俺は生かされてしまった…
浜辺に打ち上げられた体
彼女の姿はそこにはなかった…
azuki♪
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