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「うふふ…何てカッコ…それに…
あなたさっきクワバラクワバラって言ってたけど…
クス…
桑原はレイガンじゃなくて霊剣よ…
ふふ…間違えちゃったのね…」
「え…?何を言って…」
「そして…ねぇあなた知ってる?あなたのそのうんこが光の速さで動いたらどうなるか…」
「だから、何を言って…」
「いい?大事な話だからしっかり聞いて!」
「………」
「まず、あなたの住んでる街なんて簡単に消し飛ぶわ…
うんこ程の質量(約200グラム~300グラム)のモノが光速で動いた場合、想像を絶する衝撃波が生じるの…
ましてやそれが地表と衝突なんてしちゃったら、
地球がヤバイわ…
あなたのうんこで地球がヤバイの」
泣きながら力説するその女性を見て、太一は胸が張り裂けんばかりに切なくなった。
「顔を上げて下さいお姉さん…」
女性の頭を撫でながら、太一は続けた。
「どこかで聞いた事あるような話ですけど、俺、感動しました…
俺が間違ってました!」
「ううん…わかってくれればいいの…行きましょう。ご飯でも奢るわ」
手を取り合いトイレを後にする二人。
互いの頬が紅く見えたのは、決して夕日のせいだけでは無かった。
銀杏青心小僧
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