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「クス、気持ち良かった?」
「うん…って、ええ――!!?」
「クスクス、正直ね。
私、正直な人は好きよ?」
しかし、霜月と癒依はただ茫然と見ていた。
「ふふ、やっぱり処女の血は美味しいわね。
それに、可愛い声で鳴いてくれるし」
ユキノはクスリと妖美に微笑んだ。
「な、何だったんや…今のは…」
「何?今の…」
霜月と癒依が復活した。
「さっきのは、吸血鬼にはありがちのことよ?」
「ありがち…」
「こっちの世界で良く言われない?
『吸血鬼は処女の血しか吸わない』
『吸血鬼は処女の血を好む』
とか…」
「ああ~…何か聞いたことある~」
「まぁ、半分あってて、半分違うわね…」
「どうゆうことなん?」
「必ずしもそうであるとは限らないってことよ?
処女の血しか吸わない者もいれば、それ以外を吸う者もいるってこと。
まぁ、私は処女の血が好きなのよね~」
「何で?」
「独特の甘味があるし、喘ぐし…」
ユキノはうっとりと語った。
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