プロローグ

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「ちょっと、慌ただしいわね~ 何かあったの?」 ユキノはちょうど見つけた使用人の女性に聞いてみた。 「ゆ、ユキノ様~探しましたよ~」 「探してた?」 「王がユキノ様をお呼びです。」 「お父様が?」 (何の用だろう?) 「王は大広間にてお待ちです。」 「わかった。」 ユキノは大広間へ向かった。 「お父様、どうしたの?」 「ユキノ?何処か行きたい所はあるか?」 「行きたいとこ?う~ん…」 ピコーン 「人間界!私、社会勉強に人間界へ行きたいです!」 「人間界とな…」 「私、お母様が生まれ育った世界を見てみたい!」 「うむ…」 「それに、彩夏もいるし…ダメ?」 ユキノは身長差で自然となってしまう上目遣いでお願いした。 「わ、わかった。生活費等は、こちらで負担する。学校は…彩夏と同じ所へ行きなさい。 こちらで手配する。」 「わ~お父様ありがとう!大好き!」 ―チュッ ユキノは王様にキスすると、大広間から立ち去った。 ちなみに彩夏とは、昔…7年くらい前に知り合った、人間界にいる人間の友達である。
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