1670人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちょっと、慌ただしいわね~
何かあったの?」
ユキノはちょうど見つけた使用人の女性に聞いてみた。
「ゆ、ユキノ様~探しましたよ~」
「探してた?」
「王がユキノ様をお呼びです。」
「お父様が?」
(何の用だろう?)
「王は大広間にてお待ちです。」
「わかった。」
ユキノは大広間へ向かった。
「お父様、どうしたの?」
「ユキノ?何処か行きたい所はあるか?」
「行きたいとこ?う~ん…」
ピコーン
「人間界!私、社会勉強に人間界へ行きたいです!」
「人間界とな…」
「私、お母様が生まれ育った世界を見てみたい!」
「うむ…」
「それに、彩夏もいるし…ダメ?」
ユキノは身長差で自然となってしまう上目遣いでお願いした。
「わ、わかった。生活費等は、こちらで負担する。学校は…彩夏と同じ所へ行きなさい。
こちらで手配する。」
「わ~お父様ありがとう!大好き!」
―チュッ
ユキノは王様にキスすると、大広間から立ち去った。
ちなみに彩夏とは、昔…7年くらい前に知り合った、人間界にいる人間の友達である。
最初のコメントを投稿しよう!