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体育館裏に向かっているユキノと彩夏 「ユキノ~…本当に大丈夫?」 「大丈夫だって。 今のうちに武器出しとこ」 ユキノは左右のブレスレットとにらめっこしていた。 左側はちっちゃなハンマー、右側はちっちゃな如意棒みたいなもの。 「ん~…ハンマーはやめとくか、危ないし」 ユキノは右手を前に出すと 「ランスよ、真の姿を表せ!」 右手に一本の棒が握られた。 「うわっ、何それ?」 「これ? これは護身用の武器で、これは基本形態」 「他にもあるの?」 「あるよ。槍と剣になる。」 「へ~…じゃあ左側のは?」 「こっちはいろいろあるんだよ。 これは形態はそのままかな…」 「へ~…」 そんな感じで話しながら歩いていると 「遅かったじゃないか。待ちくたびれたぞ」 「あ~…ボクにもいろいろあるんですよ…武器を拾ってきたりとかね?」 ユキノはランスを構えた。 「そうか、では始めよう」 刑は木刀を構え、あたり一面が静かになった。
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