変わらない日常

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またいつもと変わらない朝がやってきた。 俺はいつも通り学校に行った。 学校にはいつもと変わらない友達がいて、その中でも特に趣味の合う『佑二』とは仲が良かった。 今日もまだ佑二は来ていないようだ。 アイツは家が近いくせにしょっちゅう遅刻をする。  今日も例のごとく… 「はよーっす」 佑二だ。 相変わらず今起きたばっかりの顔だ。 「っつか顔ぐらい洗って来いよ。寝癖やべぇし。」 今日の寝癖はまた一段と酷い事になっている。 どうやって寝たらそんな寝癖がつくんだろう。 「ちょっと顔洗ってくるわ。」 そう言って佑二は手洗い場へ行った。 佑二が行ってすぐHRが始まった。 俺は『相原』で1番最初に呼ばれるが、佑二は『山崎』だから最後の方だった。 佑二の名前が呼ばれようとした瞬間、すごい勢いで教室の扉が開いた。 「セ~~~フ!!!」 さっきの姿とは大違いの髪型がばっちりセットされた佑二が入ってきた。 「いや、出欠取り始めた時点で教室居なかったら遅刻だから。」 担任の『さっちゃん』が冷たく言った。 「またまたぁ~!さっちゃん意地悪ばっか言ってると彼氏にフラれるよぉ?」 担任のさっちゃんは今年30になるらしいが、 〈30までには結婚したい!〉 といつも言っている。 そんで、彼氏が出来てはいちいち報告してくる、教師らしくない先生だった。 生徒には人気があったが、他の先生からは色々と厳しく言われてるみたいだった。 当の本人は全く気にしていない様だったけど。 「今度の彼はあたしにベタ惚れだから大丈夫なの~!」 「マジ!?さっちゃんの何処にそんな魅力がっ!!?」 「黙れ!」 こんな感じのやりとりが佑二とさっちゃんの間では日常茶飯事に行われている。 結局、佑二も遅刻にされていない。 佑二は人なつっこくて誰とでもすぐ仲良くなれていた。 佑二の周りにはいつも誰かがいて、学校の人気者といった所だ。
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