†結城家の兄弟達†

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「お前らだけか?戒と響吾(きょうご)はどうした?」 「…いつもみたいに洗面所でじゃれあってたよ」 僕は洗面所にいる兄ちゃん達を思い浮かべる。 あれはどう見ても、じゃれあってるだけだよね……。 「またか、アイツらはいい歳して……」 春兄ちゃんは、いつもの騒がしい光景を思い出したのだろう。 端正な顔に苦笑を浮かべた。 その時、僕らが入ってきたドアから、兄ちゃん達が入ってきた。 「あ、兄貴おはよう」 戒兄ちゃんと響兄ちゃんの声が見事なまでにハモった。 やっぱり、双子なんだなぁ、と僕は妙な所で感心した。
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