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『お前、まだ寝ぼけてんのか?今日は土曜で学校休みだぞ』
「え?」
僕は壁に貼ってあるカレンダーを見た。
(本当だ!)
なんか僕、一人でテンパって馬鹿みたいだ。
あまりの間抜けさに、朝から気分が沈んでくる。
『まぁ、誰にでも勘違いはあるんだから気にするな。学校行く前にわかって良かったじゃないか』
(……確かに)
学校に行って誰も居ないんじゃ虚しい。
『ってことで、塔哉。封筒よろしくな』
「えっ!?ちょっと待って。響兄ちゃん……!!」
響兄ちゃんは、言いたいことだけ言って電話を切った。
(僕、何も返事してないよ!なんて自己中なんだ)
僕は憤慨しながら、受話器を置いた。
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