†ヴォイス†

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(うわ~、ありえない!!) 目の前には、超美形な男の人が二人いた。 兄ちゃん達を見慣れているせいか、多少の美形じゃ驚かないけど、そんな僕が驚くほどにカッコイイ。 見た感じ、落ち着いた印象を受けるから、年は僕よりもちょっと上だと思う。 「おい、お前。どうしたんだ?」 黒髪の男の人がぶっきらぼうに聞いてくる。 なまじ顔が整っているせいか、無表情なのはかなり怖い。 「あの……。ちょっと迷っちゃって、ここがどこかもよくわからないんです」 「どこに行きたいの?」 僕が引き気味なことがわかったのか、もう一人の男の人が声をかけてくる。 こっちの人は、さっきの人より物腰が柔らかい感じだ。
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