8123人が本棚に入れています
本棚に追加
僕は二人の後をついて行って、なんとか目的地に辿り着いた。
「本当にありがとうございました。僕一人じゃ、絶対に辿り着けなかったです」
「大したことじゃないから気にしないで。そういえば、名前も聞いてなかったね」
(……確かに)
「僕は結城塔哉っていいます」
「え……?結城?」
二人が驚いた顔をした。
(……?僕、変なこと言ったのかなぁ?)
内心首を傾げるが、特に心当たりはない。
「君、もしかして、響吾君の弟?」
今度は僕が驚く番だった。
この人達、兄ちゃんのことを知ってるの?
最初のコメントを投稿しよう!