†ヴォイス†

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僕は二人の後をついて行って、なんとか目的地に辿り着いた。 「本当にありがとうございました。僕一人じゃ、絶対に辿り着けなかったです」 「大したことじゃないから気にしないで。そういえば、名前も聞いてなかったね」 (……確かに) 「僕は結城塔哉っていいます」 「え……?結城?」 二人が驚いた顔をした。 (……?僕、変なこと言ったのかなぁ?) 内心首を傾げるが、特に心当たりはない。 「君、もしかして、響吾君の弟?」 今度は僕が驚く番だった。 この人達、兄ちゃんのことを知ってるの?
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