†結城家の兄弟達†

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「そろそろ、朝ご飯食べに行こうか」 暁ちゃんに促され、僕はくだらないことで言い争ってる双子の兄ちゃん達をおいてダイニングにむかった。 ダイニングのドアを開けると、一番上の兄ちゃんが新聞を読みながら座っていた。 「おはよ。春兄ちゃん」 「おはよう」 僕らが来たのに気付いた春兄ちゃんは、読んでいた新聞をたたんだ。 春兄ちゃんは僕と6歳違いで大学4年生だ。 頭が凄く良くて、いつも朝は難しそうな経済新聞を読んでいる。 前に見せてもらったことがあるけど、さっぱり意味がわからなかった。 それって、僕と春兄ちゃんの頭の差だよね……。
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