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「あれ?兄ちゃん達、どうしたの?」
支度が終わって、ダイニングに入ると、妙な沈黙が流れていた。
「別に何もないよ」
暁ちゃんが優しい笑みを浮かべて、僕を手まねいてくれる。
なんか変な空気を感じたけど、暁ちゃんがいつもと変わらないから気のせいかもと思いなおした。
「それじゃ、俺先に行くから。塔哉は兄貴達とゆっくりおいで」
「うん。いってらっしゃい」
暁ちゃんは慌ただしく、出掛けていった。
今日は入学式かぁ。なんか緊張してきたな、僕。
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