†結城家の兄弟達†

26/26
前へ
/214ページ
次へ
「あれ?兄ちゃん達、どうしたの?」 支度が終わって、ダイニングに入ると、妙な沈黙が流れていた。 「別に何もないよ」 暁ちゃんが優しい笑みを浮かべて、僕を手まねいてくれる。 なんか変な空気を感じたけど、暁ちゃんがいつもと変わらないから気のせいかもと思いなおした。 「それじゃ、俺先に行くから。塔哉は兄貴達とゆっくりおいで」 「うん。いってらっしゃい」 暁ちゃんは慌ただしく、出掛けていった。 今日は入学式かぁ。なんか緊張してきたな、僕。
/214ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8123人が本棚に入れています
本棚に追加