戦争

6/7
前へ
/14ページ
次へ
ウォルトは何もなかったかの様に、離れへ戻ってきた。 でも、食事は喉を通らなかった。 泣きたくても泣けず、 人間の残酷さが、まだ12歳の幼い心に深く深く、刻みつけられていった。     珍しくハレスが離れへやってきた。 「坊ちゃま、ウォシュトウ様がお呼びです。」 「え…父さんが?」 ハレスは頷いて答えた。         ―――――――コンコン キーーーーー、パタン。   「お…父さん……?」
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加